2009.9.20(Sun)
【R+(レビュープラス)】クーリエ・ジャポン/アフリカ女性の人権
レビューブログネットワークの「R+(レビュープラス)」から、クーリエ・ジャポンを献本いただきました。
cafeglobe10周年記念企画「Look Africa!」をはじめ、最近、なにかと耳にすることが多くなってきたアフリカというキーワード。
「世界中が注目する資源国である」「政治が不安定で貧困に苦しむ国が多い」「多くの著名人が支援活動に参加している」といった断片的な知識による漠然としたイメージはあるものの、身近に感じにくい遠い国のトピックに対して、自分がどのような切り口から興味をもって、アクションを起したらよいのか、というのがイマイチわかっていませんでした。
そんなもやもやを払拭してくれたのが、今回のクーリエ・ジャポンの特集「いま、なぜ『アフリカ』なのか」。
COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン) 2009/09/10発売号 (10月号)

特集は、自身もアフリカ支援に深く関わっている勝間和代さんの責任編集で、彼女のインタビューからはじまっています。
アフリカと日本の関係、持続的な発展のためにアフリカが今必要としていることを予備知識をインプットすることができたので、その後の記事にすんなり入って、読み進めていくことができました。
アフリカという国の現状を伝えるべく、医療、通信、流通、教育、女性、資源……などさまざまなジャンルの記事がピックアップされ紹介されていて、各記事には勝間さん視点のコラムがつけられていたのも、内容の理解をさらに深めるのにとても役立っていたように思います。
掲載されていた諸問題は、初めて耳にすることも多く、「今この時代に、同じ地球上で起こっていることなんだろうか」と驚くものばかりでしたが、中でも最も衝撃的だったのは、やはり女性の人権問題。
ひとつは、「魔女狩り」。昔、教科書で読んだことがあるレベルでしたが、アフリカのある地方では、現在も日常茶飯事的に繰り返されているらしい。
狙われるのは、一人暮らしの老女。魔術によって祖先の力を利用して他人に害を与えているとして、ある日突然、斬り殺されるのだそう。
そしてもうひとつは、「女性器切除」。
「性器切除していない女性が触れると穀物が枯れる」という迷信や「性に貪欲にならず、夫を裏切らないようにする」などを理由に、スーダンやソマリアなど多くの国で、9割以上の女性が女性器切除を施されているのだそう。想像するだけで、恐ろしい話。
記事の中では、こうした悪き慣習を根絶すべく、勇敢に立ち向かっている女性リーダーや慈善団体が紹介されていました。
上記の問題を解決するために、勝間さんは、
まず、女性に対する教育の質をあげ、「女性は男性の従属物だ」という発想を是正するところからはじめなければならない
そして支援に関わる国々が「アフリカの伝統文化なので干渉しなくてもよい」という消極姿勢を改めて、人道的問題として扱うべきだ
と話しています。
「人としてすら扱われていないアフリカの女性たちをサポートするために、私に何ができるだろうか」
いろいろな問題を抱えているアフリカですが、私としては、この「女性の人権問題」という切り口から興味を広げて、アフリカ支援というものを考えてみようかな、そういう方向性のヒントを得ることができたことが、今回の大きな収穫だったように思います。
記事で紹介されていた慈善団体
■Comic Relief
個人も、上記サイトで寄付金を送れるようです
そんな流れで、パラパラと読み進めていたら、「NEWS Around The WORLD」のコーナーでも気になる記事が。
「オランダの妊娠中絶船」
国教が厳格なカトリックの国であるポルトガル沖へ、オランダから妊娠中絶船を派遣している、ある人権活動家の話。沖合の公海域では、船籍(オランダ法)が適用され、中絶が許される(実際には中絶ピルを投与)ということで、このような活動が可能らしい。ただ近年、法制度の強化によって、中絶船の派遣活動の中止を余儀なくされているとか。
う〜ん、女性を取り巻く問題はさまざまですね。。
「女性の権利」について、いろいろ考えさせられた号でした。
※おまけ
非常に読み応えのあるアフリカ女性の記事を書いたジャーナリスト、Johann Hari氏は、なんと1979年生まれ(年下)で、昨年、英国の優れた政治報道に与えられるウェールズ賞を最年少で受賞した人なのだそう。すごい人だ。彼のブログで他の記事も、チェックしたいと思いました。
■JohannHari.com
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