2010.1.20(Wed)
【クーリエ・ジャポン】タリバン拘束記、フランスの少子化対策
白地にブルーのタイトルのシンプルながらインパクトのある表紙。駅の売店や本屋でも、何度も目に飛び込んできたクーリエ・ジャポン最新号のレビューです。
COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン) 2010年2月号

特集が「次の、ITライフ」ということで「これは買うしかない!」という内容だったにもかかわらず、そこをすっ飛ばしてでも真っ先に読みたかったページがありました。
それは、「WORLD NEWS HEADLINE」で前号から連載している「NYタイムズ記者の“タリバン拘束記”」です。前号のレビューを書いたときは、なぜかさらっと読み流してしまっていたのですが、翌日改めてゆっくり読み直したときに、この記事を発見して……。「これはしまった!」とレビューに書かなかったことを後悔してしまったほど。
「NYタイムズ記者の“タリバン拘束記”第2回」
内容は、書籍執筆のためにアフガンを訪れていたNYタイムズの記者、デヴィッド・ロード氏の7ヶ月に及ぶ拘束中の様子を描いたものです。
○見逃した方へ。第一回のあらすじは、こちらでも読む事ができます>>
今回は、処刑に怯え、屈辱に耐える苦痛の日々を中心に描かれています。拘束中、米国の無人飛行機から放たれたミサイルが近くを破壊し危機一髪で処刑を免れたこと、若い兵士たちの会話から浮き彫りになった米国とタリバンの硬直状態、斬首シーンのビデオ鑑賞、家族へのビデオレター撮影……など。想像を絶するような恐怖と緊張状態がなまなましいほど伝わってきて、前号同様、冒頭からぐっと心を掴まれました。
次回は、いよいよ自力で決死の脱出を果たし、無事に保護されるまでのクライマックス!
また次号も、真っ先にこのページを開くことは間違いないでしょう! これを機に、アフガニスタン問題についてももう少し詳しく学んでみたいと思いました。
余談ですが、登場人物の名前が複雑すぎてなかなか覚えられず……。その関係図を理解するのが少々大変でした……。
「WORLD NEWS HEADLINE」でもうひとつ気になった記事は、
「多産国フランスのケースに学ぶ、『有効な少子化対策とは?』」という記事。
まだ息子を妊娠する前、『パリの女は産んでいる―“恋愛大国フランス”に子供が増えた理由』という本を偶然手にし、フランスの子育て環境の充実度に衝撃を受けて以来、興味をもって読んでしまうテーマ。今回、フランスでの合計特殊出生率増加の要因として、4つが挙げられていました。
1:婚外出産の増加
フランスでは、結婚していない両親をもつ新生児の数は、全体の半数を占める。法的に婚姻関係を結ばなくても、同等の権利が認められるPACS(連帯市民協約)という制度が99年に導入され、身構えることなく共同生活に踏み出すことができ、子どもが欲しいという希望も実現しやすくなった。もともとは、同性カップルのために制定されたものでしたが、現在では90%が異性カップルにより結ばれているという。
タイムリーなことに、1/20付で「フランスで非婚夫婦が急増」というニュースも。2009年の統計によると、3組の夫婦のうち2組が正式な結婚の手続きをしないカップルなんだとか。
○仏で「非婚夫婦」が急増 09年、出生率は微減
2:選択肢の多い子育て支援
出産・養子休業のほか、父親休暇、育児親休業、病児看護休暇など家族に関連する多種多様な休暇、充実した保育サービス、家族給付(富裕層の家族の方が恩恵を多く受けるという問題はあるようですが)などが充実している。
より詳しく知りたい方は、2007年に出された物ですが「国立社会保障・人口問題研究所」による「フランスの子育て支援(pdf)」がおもしろかったです。
3:政治思想を超えた政策
第二次世界大戦の直後から、国が子育て支援を担うということが共通認識として理解され、長期・継続的に行われてきている。
4:移民受け入れが功を奏した?
移民受け入れを継続的に行ってきたことで、安定した人口分布が保たれている。
(個人的に、移民受け入れが少子化対策となるのかがいまいちピンとこないので、このトピックは引き続きウォッチしてみたいと思いました)
この記事のあと、以前読んだ勝間和代さんの「結婚のすすめ(1) 35歳独身限界説」を思い出してしまった。改めて読み返しても、違和感のある内容。でも、文化的な難しさはおおいにありそうですが、日本でもPACSのような制度ができたら、出生率もどんどん増えるのでしょうか? うーん、それよりは、まず子育て支援制度の充実が大事なんだろうな。。
ということで、今回は「WORLD NEWS HEADLINE」を中心にまとめてみました。
今回触れられなかった特集の「次の、ITライフ」も、業界最新情報をキャッチアップするには読み応えたっぷりの内容なので、他の方のレビューをご覧になって、ぜひチェックしてみてください。
※この記事は、レビュー専門ブログネットワーク「R+(レビュープラス)」に参加しています。
COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン) 2010年2月号

関連エントリー
- 第5回「クーリエ・ジャポン レビューコンテスト」で編集長賞に! 2010.2. 6(Sat)
- MacPeople2月号付録で「プレビュー」の優秀さに驚いた 2010.1. 5(Tue)
- デジタルバナートロフィーとtwitterステッカーが届いた! 2009.12.23(Wed)
- 未完の首都・ベルリンの魅力とは? 2009.12.20(Sun)
- 『ツイッター140文字が世界を変える』レビューコンテストで準グラに 2009.12.15(Tue)
- フリーランスならではのマネープランって? 2009.12.14(Mon)
- MacPeople1月号はiPhoneのスゴワザが満載 2009.12. 7(Mon)
- 「ツイッターって何?」と思っている方におすすめの入門書 2009.12. 4(Fri)
- “日本人”というアイデンティティを考えさせられた 2009.11.20(Fri)
- 【雑誌レビュー】MacPeople12月号 2009.11. 8(Sun)
トラックバックURL:
トラックバック一覧
- It's Real Intelligence! 7 - [R+] COURRiER Japonの小ネタ力 (2010年1月20日 22:38)
- レビュープラス3本目の参加記事。先輩レビュアーの@onolinaさんが「敢えて特集のことは置いといて…」の先を行ってしまったが(笑)、クーリエ初心者とし... 続きを読む




思わず、購入してしまいました!
わたしは考え無しにコドモが沢山いれば楽しいなぁなんて軽いノリでポコポコ産んでますが。なかなか日々考えさせられる部分あります。
体調いかがですか〜?
『パリの女は産んでいる〜』を読んで、女性が子どもを育てながら働くことがごくごく当たり前の社会というのにすごく衝撃を受けたのが、女性の働き方、ワーキングマザーに興味を持ったきっかけなんです。微力ながら、Rhythmoonでも、そういった女性の働き方を変える力になれたらと思って。またいろいろご相談させてくださいねー。
そして、お会いしたときには子宝パワー、分けてください(笑)!